アトピー皮膚炎:アトピーの治療に必要最低限のステロイドは欠かせません。しかし、使わずに済めばそれに越したことはありません。ステロイドには、いろんな強さのものがあり、当院では、効果のでる強さで最も弱いものを使用するように心がけております。状態が良くなれば、さらに弱いものに下げることで、副作用をできるだけ減らすことができます。部位や状態、使用量の制限などはありますが、ステロイド以外のアトピー用の湿疹薬もでています。

ニキビ:顔や胸、背中にできます。中学生頃から20代に多く、外用薬を中心に治療します。普段の体調管理も大切ですが、炎症がひどくなると、痕になるため悪化しない様にコントロールしていくことが大切です。最近では、化膿したら塗る薬だけではなく、化膿しないように(繰り返さないように)塗っていく薬が主流です。

水イボ:自然に治る病気です。必要があれば、ピンセットで摘み取りますが、痛みを伴うため、取る前に麻酔のテープを貼ることで軽減できます。麻酔テープの使用をご希望の方は、診断を受けた後、お渡しする麻酔テープを1時間前に貼って受診してください。処置時間が長くなるとお子さんの集中力も切れるため、1度での摘出は20箇所程度にてお願いいたします。

蕁麻疹:蚊に刺されたようなぼこぼことしたふくらみが、短時間で出たり消えたりします。食べ物以外では、原因を特定できないことが多いのですが、薬疹の一種として出る場合もありますので、その場合は休薬する必要があります。飲み薬がよく効くので、出なくなるのを待ちます。

帯状疱疹:過去にかかったみずぼうそうの再発です。体の中(神経細胞)に残っていたウィルスが、季節の変わり目や体調が悪い時などの免役力が下がったときに出てきます。痛みが伴うことが多く、治療が遅れたり重症化すると痛みが長期に残ったり、傷痕が残るため、できるだけ早期に治療を開始することが望ましいです。

単純ヘルペス:体のどこにでもできる可能性がありますが、特に多いのが唇の周辺です(口唇ヘルペス)。それ以外の部分にもできます。内服や塗り薬による抗ウィルス薬が有効ですが、口唇ヘルペスは再発しやすいのが特徴です。

首・ワキのぶつぶつ:医学的には、軟線維腫・アクロコルドンといわれるものです。小さければ、その場で治療が可能です。数が多い場合は、何度かに分けて治療します。

いぼ:主にウィルス性のイボ(尋常性疣贅・青年扁平疣贅)と加齢によるイボがあります。液体窒素による治療が一般的ですが、電気(またはレーザー)で焼く方法もあります。種類によっては、内服薬をお勧めすることもあります。

タコ・ウオノメ:靴などがあたる部分にできますが、ウオノメは痛みがあるのが一般的です。サイズの合わない靴や硬い靴を避けて、できてしまった場合は、厚くなった角質を削ります。

皮膚の水虫・爪の水虫:皮膚(主に足)に、赤み・かゆみ・皮剥けが生じます。爪に入ると白色あるいは黄色に変色し、爪が剥がれたり、厚くなったり、崩れてくることもあります。白癬菌を確認したのち、皮膚は塗り薬、爪は内服治療が主な治療法になります。体の状態や他の薬の飲み合わせなどで、内服が困難な場合は爪水虫の外用薬もあります。

皮膚のしこり:いろいろな病気が考えられますが、なんらかの腫瘍であることが多いです。よく見かけるものでは、粉瘤と呼ばれる皮膚のアカのたまるしこりです。そのほかに多いものは脂肪の腫瘍(脂肪腫)、関節辺りのガングリオン、首周りのリンパ節(腫瘍ではありません)などがあります。腫瘍の治療は、基本的に摘出手術を行います。